『ゼノブレイド2 黄金の国イーラ』感想: フルコースを食べ終えた後に出てきたメインディッシュ級の一品

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こんにちは、ホムラとヒカリならホムラ派のワタリ(@wataridley)です。

今回は9月14日に配信された『ゼノブレイド2』の追加コンテンツ『黄金の国イーラ』をレビューしています。

『ゼノブレイド2』に関しては以前、当ブログで感想を書いたことがあり、力作JRPGとして思い入れの深いゲームでした。

魅力的なキャラクター、壮麗な世界、少年心をくすぐる王道ストーリー、シーンを盛り立てる音楽などの外観的要素にバッチリ心を奪われ、戦闘システムの爽快感と合わせて、近年プレイしたRPGの中でも指折りのお気に入り作です。

『黄金の国イーラ』は、そんな本編の追加ストーリーの名に恥じないボリューミーなプレイ体験が提供されていました。今作はパッケージ販売されているように、約3000円の追加有料コンテンツのうちの一角に不相応なほどの物量が収められています。

故に、クリア後の満腹感はたしかにありました。エキスパンションパスの目玉コンテンツに相応しく、またエキスパンションパスの約3000円の元を搾り取ることのできるゲームです。

この記事で言いたい事は、そうした満腹感をもたらした要因1本のゲームとみなした際に浮上してくる不満についてです。

端的に言ってしまえば、『黄金の国イーラ』は出血大サービスもののDLCであると同時に、非常にちぐはぐな単体作品でもあります。

物語の核心に迫らない範囲でゲーム内容を詳細にレビューしていきます。


評価点: 500年前の過去話を堂々とゲーム化する熱意

自分は『黄金の国イーラ』のエンディングに到達するまでおよそ20時間かかりました。単品発売されている他のゲームでもクリアにこれぐらいのものはあるため、ゲーム1本分という表現は至極真っ当と言えます。

あくまで本編で断片的な回想や台詞でしか語られなかった500年前をゲームにしたという事情と合わせて考えれば、これ以上ないぐらい物量に恵まれた作品になっていると言えるでしょう。

これだでも十分に追加コンテンツの意義があります。

その上、戦闘システムの変更、完全な新規マップ、新キャラクター、新システムなど目新しい情報に溢れており、すでに本編をクリア済みのプレイヤーにもマンネリを感じさせないよう工夫が凝らされています。

良かった部分については、以下の通りです。

 

キャラクター: シンとラウラ、英雄アデルの実体ここにあり

本編では不可視な部分のあったシンの過去、そしてシンにとって大切な存在ラウラを中心とした物語が展開するというだけでも、ゼノブレイド2のプレイヤーは興味をそそられます。

シンと同調してから17年という歳月を経ているためか、シンとラウラの間には確かな信頼関係が築かれている様が、ムービーの会話の端々に出てくるのが、心落ち着きます。危険なことに身を乗り出そうとするラウラに対して、シンが逐一無茶をするなといった言葉をかけたり、ラウラが料理係をシンに任せるといった情報は、本編では提示されていなかったもので、こうした掛け合いを繰り広げる旅路に同席していると、彼らをより身近に感じられます。だからこそ、本編を再プレイすると、シンの立たされた状況がいっそう悲惨に見えますね。

本編ではどうしても悲運に遭った女性という印象の強いラウラに、意外な一面を見出すことができたのも、お得でした。純真にラウラを守ろうとするシンに対して、少女漫画的リアクションをとるラウラの姿にはニヤリとさせられました。

また、シンとラウラに寄るばかりでなく、英雄アデルの実像にもスポットライトが当てられていました。本編では、偉人として名前が度々出てくる反面、本人の出番は極めて少なく、出てきたとしてもフードを被り顔を見せないミステリアスな人物でした。

今作ではふつうにご尊顔を拝めるどころか、その魅力的な人柄についてこれでもかというぐらい語られることになります。困っている人物がいれば、掛け値なしに手を差し伸べ、アフターケアまでバッチリ行う好漢であり、この頃はまだ尖った性格をしているヒカリと対照的です。そのヒカリもメツ討伐の旅を通して徐々に丸くなる兆候を見せるのですが、その結実は本編に持ち越されています。

ユーゴは、スペルビア皇帝でありながら自ら前線にて戦う胆力の持ち主。顔は本編のネフェル皇帝と瓜二つなのですが、カグツチとワダツミの両名と同調し、戦場を駆けている点において、「もしネフェルが兵士だったら」というifのキャラクターのようです。

これらの魅力的で平均年齢高めのパーティが織りなすイーラの旅路は、本編とはまた毛色の異なる賑わいがあります。また、メツが世界を滅ぼそうとする状況下にあるヘビーな本筋を追いかける上で、良い緩衝材になってくれてもいました。

 

戦闘: 制約を削ぐことで高められた爽快感とスピード

ゼノブレイド2の戦闘システムは爽快感と戦略性を両立している、かつて感想に書きました。

『黄金の国イーラ』はそんなゼノブレイド2のシステムをベースに、操作キャラクターのスイッチ(切り替え)ブレイドコンボ成立と属性玉付与の条件緩和といった変更を加えたことによって、格段にゲームスピードが向上しています。

今作ではドライバー1人につきブレイドが2人つく計3名を1チームとし、このチーム内で操作キャラクターを切り替えながら戦う形式を採用しています。

つまり、本編では出来なかった「ブレイドの操作」が可能になっており、魅力的なデザインのキャラクターを直接動かすことができ、プレイヤーの操作実感が高められています。せっかくあんなに個性的な姿形をしたブレイドを操作することができなかった本編で持て余していた欲求を、今作では満たせるのです。この点、DLCならではな楽しみ方が提供されていると思いました。

そして、ブレイドへの操作切り替えが単なるファンサービスに留まらないところも、大きな評価点です。操作キャラクターを切り替えた際に発動するスイッチアーツ(必殺技)は、ドライバーコンボを成立させる「ブレイク・ダウン・ライジング・スマッシュ」のいずれかを付加効果として持っています。例えば、ライラがブレイクを取った後、シンに切り替えることでダウン攻撃を繰り出すというような可能なのです。そのため、本編以上にドライバーコンボを能動的に発動させられるようになっています。

更にはドライバーコンボに加えて、ブレイドコンボの成立条件も大幅に容易化。基本的にどんな属性攻撃であっても、必殺技レベルさえⅠ→Ⅱ→Ⅲと段階的にヒットさせてしまえば大ダメージに繋げられます。

本編では決められたルートでしかコンボが繋がらないようになっていたため、とくにブレイドの種類が十分に揃っていない前半では敷居の高い技でしたが、『黄金の国イーラ』は初っ端からブレイドコンボをガンガン成立させることができ、実に爽快です。

とはいえ、派手な演出と大ダメージを発揮できるコンボルート自体は存在しており、それを狙いながら立ち回る楽しみは相変わらずあります。

属性玉に至ってはブレイドコンボをフィニッシュさせる必要すらありません。フィニッシュしないと属性玉が付与しなかった本編と異なり、ブレイドコンボを繋げただけで敵に付与するようになっており、チェインアタックのハードルが低められています。体力のある敵と戦っていれば、頭を使うまでもなく4、5個の属性玉いつのまにか付いているといったこともあります。属性玉が飛び交う様は、見ていて気持ちがいいですし、それを一気に壊すチェインアタックを頻発できるのはもっと気持ちがいいです。

本編は数十時間の育成と戦闘システムの理解の末にチェインアタックまでの流れを構築することのできるようなゲームデザインとなっていましたが、『黄金の国イーラ』ではそうした抑制や制限を早々に取っ払って、爽快さ重視のゲームになっていると感じました。

 

ストーリー: 少年漫画風の本編とは対照的なビター風味

『黄金の国イーラ』のストーリーは、本編に比べると少しばかりダークなトーンで進行していくように感じました。

これは、やはり天の聖杯メツが大国シヤを滅ぼし、次はどこが狙われるのか…というアルスト中が緊迫した状況下に置かれているが故でしょう。

加えて、主人公のラウラをが本編のレックスに比べて一回り高い年齢設定になっていることや、彼女自身が過酷な過去を持っていることが、ストーリーをより硬質的なものにしています。

本編で明らかになっている情報だけでも、ラウラは悲惨な家庭環境に生まれ育ち、シンと共に戦いに身を投じ、望まぬ最期を迎えるという感傷的にならざるを得ない運命を辿っています。彼女について本編で語られていた話に沿って進行していき、かつメツとの戦が詳細になるため、緊張感ある戦争ものの色合いがとても濃い印象でした。

コミカルなシーンも一応はあるものの、それらは『黄金の国イーラ』のラストや本編に至るまでの不穏な出来事を結果として浮き彫りにする役割を担っており、ゼノブレイド2本編のストーリーや今作のエンディングと照らし合わせると、お気軽なだけで終わらないものになっています。

『黄金の国イーラ』自体は、本編でも判明済みの結末に向かって走るだけのお話ではあるのですが、裏側を覗き見るような感覚で追えます。そして、裏の事情を読み取った後は本編という表面に対する見方も変わるような話仕立てになっています。

道中に起こるコミカルなシーンでキャラクターに愛着を持ったり、本編で流れていた回想シーンの前後が判明したり、ラウラという女性をひとつの話の中で目視することでシンへの感情移入を可能にするような舞台裏ストーリーです。これがゼノブレイド2の1.5話分程度のボリュームとして作られたのは、とても贅沢と言えるでしょう。

 

新マップ: 複数のロケーションを乗せた広大なイーラ王国

舞台となるイーラ王国の巨神獣(アルス)は、森林地帯、岩場、草原、湖畔、辺境の集落、村、砂漠、古風な王都など彩り豊かなロケーションが用意されており、プレイ中全く窮屈な思いをすることなく、探索を楽しむことができました。

本編のアルスは数こそ多かれど、その分それぞれのアルスごとの色分けが明確でした。鯨の体内だったインヴィディアでは妖艶で薄暗い景色がどこまでも続きましたし、スペルビアでは栄えた街を除いては荒野が印象的な舞台でした。裏返してしまえば、そのマップ単体ではRPGの舞台としては物足りないと言えます。

一方でこのイーラ王国は、DLCとはいえ1本のストーリーの舞台に相応しい広さがあり、ひとつの地帯を通過するたびに目新しい風景に出会うことで、たしかに旅をしているという感覚を得ることができました。特に、イーラ王国の兵士の鎧や王都アウルリウムの町並みは和風で、見ごたえがあります。既存のどのマップにもないテイストを味わうことができ、これがまた今は亡き古王国イーラを探索できるワクワクにつながってもいます。

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その上、遠方に映りこむ龍の翼が自分の旅してきた方々がひとつなぎの世界であることをアピールしてくれていて、冒険心がくすぐられます。荘厳な龍の姿をし、いかにもかつては栄えた立派な王国然とした巨神獣イーラにふさわしいスケールを持ち、よく作りこまれたフィールドでした。

その分グーラは「ただ広いだけ」という印象はありましたが、イーラが今作の主軸であることを考えると致し方ないでしょう。

 

その他: 細かい部分で改善あり

本編は大ボリュームな力作である反面、詰めの甘い部分を感じることもありました。『黄金の国イーラ』では、そうした点がいくつか改善されていたのも良かったです。

まず、ひとつ目についたのが、フィールドスキルの失敗の際にラウラ、アデル、ユーゴが「また次があるよ!」といったブレイドを励ますボイスを発するようになったことですね。本編ではヒカリの集中力スキルを使った際に「構造計算、、、いける!」→失敗という目も当てられない場面があったのですが、そうした違和感が軽減されました。

フィールド上の採集ポイントは近づくとアイコンが表示されるようになり、何が採集できるのかがある程度判別できるようになりました。光の色によってレアリティの判断もつきます。

また、今作では戦闘はチーム単位でやる都合上、操作するチーム・操作キャラを入れ替えたりする機会も多いです。本編では操作キャラはメニュー画面を開く必要がありましたが、今作はわざわざ画面を開かずとも、フィールド上のボタン操作でできるようになり、スムーズなゲーム進行を可能にしています。チームをZL、ブレイドとドライバーを十字ボタン下、ブレイドとブレイドを十字ボタン左で切り替えることができ、敵とのエンカウント前に行ったり、気分によってキャラクターをスイッチして冒険できるのでとても楽でした。

以上のように、本編を初めてプレイしたときの気がかりは、改善されている印象を受けました。

 

不満点: やっぱりゼノブレイド2本編からプレイすべき

『黄金の国イーラ』はエキスパンション・パスならば手ごろすぎる価格でゴージャスな追加ストーリーを遊ぶことのできる非常に優良なコンテンツだと思います。

合わせてパッケージ版も発売されており、制作者の自信も垣間見えます。

ただ、率直に言ってしまうと今作はパッケージ版で手を出すよりも本編のほうを先にプレイしてからエキスパンション・パスで購入すべきです。その理由は今作に対する不満とある程度関連しています。

 

ヒトノワが水増しすぎる

今作のエンディングまでの所要時間は、だいたいのプレイヤーが30時間はかからないでしょう。自分は20時間程度でクリアしましたが、ネットでは20時間を切ってクリアしている方も見かけます。

数字だけ見るとDLCとしては大ボリュームで、1本のRPGとして測るとやや短めといったところではないでしょうか。

本編を補完する目的の追加ストーリーであるため、流石に本当に丸々1本分の体験を提供しきれているとは言えません。加えて、粗が目立つヒトノワシステムが今作を1本のゲームとはみなせない要因になっています。

NPCとの交流を視覚化したヒトノワは、ただ単に今作のプレイ時間を引き延ばす水増しでした。

  • 引き受けたサブクエストをクリアする
  • 会話をする

主にこの2つによってヒトノワを獲得していき、一定数ヒトノワを入手するとレベルが上がるという仕組みになっています。要は、(会話するだけで得られるものもありますが)サブクエストの達成状況をグラフ化した単純なものです。

物語開始早々、「ヒトノワを集めると冒険で役に立つこともあるかもしれない」ぐらいのことをチュートリアルで告知されます。

そして、メインの物語を進めていくと唐突に「ヒトノワレベルを上げよう」という指示が出されます。これが本当に唐突なのです。サブクエスト及びにヒトノワ収集がオプションでしかないことは序盤に示唆され、それまでにもヒトノワを必要とする場面は一切なかったにも関わらず、メインストーリーを進める最中で前後文脈を突っ切ってこの目的が提示されてしまいます。

プレイヤーの中にはサブクエストをやらずに本筋だけ進めるタイプの方もいるはずです。そんなプレイヤーのことなど知ったこっちゃないかのごとく、今作はその逃げ道を塞ぎ、メインストーリー上でサブクエストを強制してしまうのです。

レベルをひとつあげるのに16人分のヒトノワを得る必要があり、終盤に「ヒトノワレベルを2まで上げよう」という目的を達成したと思ったらその後すぐに「ヒトノワレベルを4まで上げよう」という指示が出てきたときには辟易してしまいました。

 

前時代的お使いサブクエスト

そんなうんざりするようなサブクエスト強制システムヒトノワですが、サブクエストがゲーム進行において有益で、面白く、積極的にやりたくなるようなものならば、まだ救いがあったかもしれません。

残念ながら、お使い感丸出しのクエストばかりです。

大きく分けて以下の2パターンしかなく、窮屈さに拍車をかけてしまっています。

  • 素材を〇〇個集めてこい
  • 〇〇というモンスターを倒してこい

たまに変化球的に複数のNPC同士がドラマを繰り広げたり、特徴的なキャラクターが登場したり、別のクエストの話が繋がってきたりはするものの、結局上の2つに当てはまるような内容です。

だいたいが大幅な移動を余儀なくされ、広大な世界観を旅するはずが、スキップトラベルを使って画面情報に見える目的地マーカーまでショートカットするという本末転倒な作業を繰り返すのは、退屈でしかありません。討伐型のサブクエストの敵はだいたいが適正レベルで進めていたら苦戦せず倒せてしまえますし、収集型サブクエストは目的の素材が見つかるまで移動するだけという面倒くささが常につきまといます。

今作は21世紀の、最新ゲーム機の、最新作のDLCのはず。それなのに、このような20世紀に出た旧世代機の中古ゲームにありそうなお使いイベントだらけというゲーム内容は、未知への冒険という新鮮味が核となるべきRPGに反してしまっています。

サブクエストは全て台詞がテキストで進行するため、印象に残りづらいのも不満でした。

一応、今作ではメインキャラクター同士の掛け合いがサブクエスト内でも発生するような工夫も凝らされてはいます。例えば、アデルのお人好しな性格は困っているNPCに対してほぼ毎回披露されますし、あまり人助けに積極的でないヒカリといった描写が挟まれることもあります。母親を亡くしたばかりのラウラが身内を探す人物を助けるといったキャラクターの心理に波風を立たせるような展開もあります。

本編のサブクエストはキャラクター同士の掛け合いがほとんどない印象だったため、これに関しては『黄金の国イーラ』の改善点だとは思います。しかし、寄り道のサブクエストではなく、強制的に参与するはめになるサブクエストでこうした改善点を見かけても、驚きよりもここまで織り込み済みだったのかという納得感のほうが強いです。

今作の舞台であるイーラの顛末をプレイヤーが知っているからこそ、ヒトノワシステムの導入し、サブクエストを経験させることで、イーラとそこに住まう人々に肩入れさせるという演出上の意図は察せられるのですが、如何せんやり方が単調かつあからさまなため、乗りきれませんでした。

 

ゲームは独立していても、ストーリーは本編に依存している

上記の欠点はゲームを遊ぶ上でのものでしたが、ストーリー部分も同様に単作として評価し難いです。

初めてゼノブレイド2の世界に触れるにあたって、今作を選ぶというのはやはりリスキーだと思いました。

というのも、今作は初っ端から本編のネタバレをかますようなストーリーになっているからです。メツが天の聖杯で世界を滅ぼそうとしている、というのは『黄金の国イーラ』の宣伝でも触れられてしまっていますが、本編では物語をある程度進めたところで明かしていた情報です。

何よりも本編では敵キャラクターのシンを主人公に据えた今作を先にプレイしてしまうと、本編の前半部分で興味をリードしてくれた彼の不可解性がはく奪されてしまい、想定されたストーリーの楽しみ方はできなくなってしまうように思います。

その上、時系列的に過去であっても本編をプレイした前提の専門用語が容赦なく飛び出してきます。それについての説明不足も否めません。

たしかに、ゲームシステムは本編を踏襲しつつも今作のみで完結しています。チュートリアルは折々に挿入され、本編をプレイしていないことは不利になりません。だから、パッケージ販売する意図もわかります。

ただ、肝心のストーリーは本編を遊んだ人にしか楽しみ尽くせない筋立てになっています。断片的にしか存在しなかったラウラとシンを中心にした物語を繋ぎ合わせる意味合いが強く、これのみでゼノブレイド2を面白いと思わせる訴求力があるとは言えません。

従って、結論としては今作はゼノブレイド2をクリアし、更にその世界を深掘りたいとなった時に初めて手を出すべき代物です。

ゼノブレイド2が好きだからこそ、順当に楽しむ道はこれしかないと思っています。

 

まとめ: フルコース後のメインディッシュ

この価格帯でこの体験が出来たという驚きはとても大きいです。

パッケージ版は個人的にはオススメしていないものの、コレクター欲が刺激されるデザインですよね。

エキスパンション・パスの追加コンテンツは、これだけではなく他にも様々あるらしいので、まだまだアルストの冒険を楽しめそうです。

本編は少年漫画をアニメしたような作風で、それを真っ当に作り上げようとする熱意を感じさせられる作品とすると、今作はその過去話を苦味あるドラマに仕立て上げ、壮大な世界をさらに広げるエキスパンションストーリーになっていました。

「たかがDLC」といった妥協は、終盤のヒトノワシステムによるボトルネックを除いては、全く感じませんでしたし、それどころか今作を本編の焼き直しにはさせないとする熱意とそれを打ち立てる膨大な物量を見ることができました。ゼノブレイド2というフルコース料理を食べ終えた後に、まだメインディッシュ料理が運ばれてきたような感覚です。

舞台のイーラの造形は非常に神々しい外観にして、その中身も充実しています。その旅路におけるキャラクターの会話や掛け合いといったものが人物像を近しいものにしてくれています。RPGの本分たる戦闘システムもストレスフリーに大技を連発できて、本編とは異なった趣があります。

とくにラストバトルの演出とムービーは、気持ちが否応なく昂りました。ゼノブレイド2のムービーパートは質感がアニメーション的であるため見易く、それでいて迫力ある動きをするため、見ごたえがあります。

メツとの戦を終えた後は、本編をまた1からやり直してじっくりとこのストーリーに浸りたいという思いに駆られました。

というわけで、自分は時間をとってゼノブレイド2をやらないと、という煩悩に襲われる日々を過ごしている最中です。

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