こんにちは、ワタリ(@wataridley)です。
2017年は任天堂Switchが売れに売れまくり、各地で品切れ続出。
品薄は現在ある程度解消されましたが、昨年12月に世界販売台数1000万台を突破し、今年も2000万台を目標にしているあたり、このスイッチ熱はまだまだ続くでしょう。
なぜここまで人気が出たのか。
ひとえに任天堂らしい斬新な機能を備えていることが挙げられますが、自分自身は、Switchの魅力は何よりも「ハード屋でもありソフト屋でもある任天堂が供給してくれる魅力的なソフト群」だと考えています。
自分は昨年、発売日に某家電量販店に朝早くから並んでSwitchを購入しました。その時点では、ソフトはまだ全く発売されていない状態だったわけですが、品薄になるであろうことは発売前からわかっていたのでそのような行動に至ったのです。
発売前の2017年1月に任天堂のSwitch発表会にて発表された魅力的なタイトル群を目にして、我慢できませんでした。話題になったタイトルは学生の身分ながら一通り購入し、遊びつくしました。
この記事では2017年に発売された任天堂Switchのソフトで筆者が所持し、遊んだ5本を紹介&レビューします。
「今Switchを持っているけど、何を買えばいいのかわからない」
「まだSwitchは持っていない。そもそもどんなゲームが遊べるの?」
そんな方々に役立てる情報になれば幸いです。
本レビューではオススメ度を掲載。
星1つ★☆☆☆☆が最低、星5つ★★★★★が最高評価となっています。
①ゼルダの伝説 ブレスオブザワイルド
オススメ度★★★★★
いきなりの満点評価。
Switchを持っているのにまだ持っていない全ゲーマーへ声を大にしていいたい。
「まだゼルダの伝説 ブレスオブザワイルドをプレイしていないのか?」と。
このゲームは、「剣と魔法のファンタジー世界を冒険し、行く先々で謎解きをする」ことが特徴のゼルダシリーズ最新作になります。
今作ブレスオブザワイルドでは、シリーズ初のオープンワールド形式を採用したとあって、発売前から大きく注目されていました。
従来のゼルダは、エリア制をとっており、別のエリアへの移動の際には画面が切り替わります。昔は技術的な制約のせいで、広大な世界をひとつなぎに表現することができなかったわけです。
ところが今作は、祠などのダンジョンを除いては、全てがシームレスに繋がっています。プレイヤーは世界を旅する上で何の技術的制約を感じることなく、駆け続けられる。
この感動を是非とも味わってほしいです。
革新的なのは単に「マップが広い」というだけに留まらないところ。広い上に「どこへでも行ける」。これがあらゆるオープンワールドタイトルを超えて評価されている今作の凄み。
主人公リンクは、どんな崖だろうと登ることができます。また、ゲームをある程度進めると手に入るパラセールと呼ばれるアイテムによって、どんな高さからも飛び降りることが可能。
この「走る」「登る」「飛ぶ」の組み合わせで、世界のありとあらゆる場所に到達できてしまうのです。
走っている最中には大自然に根付く動植物たちが頻繁に視界に飛び込んできます。魔物の集落や危なっかしい巨大モンスターと遭遇することもあります。大きな塔や崖を登りきった先には絶景が待ち受けています。
見渡す景色の中には何やら怪しげに光る建物や怪しげな地形が目に付きます。そこへ目掛けてジャンプする快感と言ったら最高です。
移動そのものが突き抜けて楽しいのです。ここまで探索しがいのあるゲームは他にありません。
今作の舞台は退廃したハイラル。過去に何があったのか?を探って行くことがひとつの目標にもなっています。手つかずの自然を楽しむもよし、人の住む場所へ行きドラマに立ち会うもよし、過去の因縁を追って勇者らしく生きるもよし。この退廃的な世界観だからこそ自由に生きられるし、世界そのものが「なぜ滅亡してしまったのか?」を考えさせるフックになっている設計もまた粋。
とにもかくにも冒険が楽しい!何もかも自分の思い通り!という点でほかのゲームの追随を許さない作品になっています。あらゆるアート作品の中でもぶっちぎりに素晴らしいと思っています。
このレビュー読んだ後にすぐポチって、とにかく遊んで!と一介のゲーマーでしかない自分が切実に訴えたいほどのクオリティなのです。
WiiU版も存在しますが、Switchではこのクオリティのゼルダを携帯して遊べるのが贅沢。携帯モードであっても画質の劣化はほとんど感じません。時折フレームレートの低下を感じる部分がありますが、外でもテレビモード時と同じ体験ができると言っても過言ではないでしょう。(画面の大きさはどうしても小さくなってしまいますが)
一応書いておくと、普通に遊ぶ分にはジョイコントローラーで十分です。プロコントローラーは持ちやすいですが、オフラインゲームである今作ではさほど緻密な操作を要求されませんし、わざわざ今作のために高額なプロコンを買うほどでもないかな…と思います。
ちなみに今作は追加ダウンロードコンテンツが発売されていますが、内容はクリアした人向けの高難易度です。そのため、一通りプレイした後に購入されるのがよろしいかと思います。
②マリオカート8 デラックス
オススメ度★★★☆☆
こちらはWiiUにて発売されていたマリオカート8の完全版です。
内容としてはマリオカート8をベースに、販売されたDLCが全て収録。画質がやや向上したほか、ゲームバランス面で調整が入っているのと、8には無かった対戦ステージやゲームモードの追加がなされています。シリーズ最新作として過去最高のボリュームになっています。
この手のゲームは人が集まって遊ぶパーティゲームとしての用途がメジャーだと思うのですが、今作はオンライン対戦機能が備えられており、どれだけ初心者であってもすぐに参加することができる敷居の低さも良いですね。
Switchのジョイコントローラーはデフォルトで2つ付いているので、すぐに家族と遊ぶことができるし、遊び相手がいない時にでもオンラインに潜っては黙々とレースを遊ぶのも大いに楽しいです。
自分はオンライン対戦をメインに遊んでいます。運要素が絡むアイテムで試合展開に予想がつかないところにハマってしまい、レーティング対戦に潜って気づいたら数時間経過していた…なんてこともあります。
Switch発売以降すぐに投入されたタイトルとあって、ジョイコンのおすそ分けを活かせる多人数プレイになっているし、1人でも黙々とオンラインに勤しんでいられる中毒性もあるため、ひとまず買って損はないと思います。
携帯モード時の劣化もほとんど感じません。オンライン対戦も携帯モードでちゃんと行えますので、出先にWi-Fi環境があれば暇をつぶせます。
コントローラーに関しては、こちらもジョイコンで十分。ボタンとスティックの簡易的な操作で十分遊べるので、プロコン必須なソフトではないです。
③スプラトゥーン2
オススメ度★★★★☆
WiiUで発売され、新規IPながら絶大な人気を獲得したスプラトゥーンの第2弾ですね。撃ち合いをするばかりだったシューティングゲームに「塗り」の概念をうまくミックスさせたことでカジュアルゲーマーからも人気を博しました。
2017の夏頃にはちょっとゲームバランス面で粗が目立っていたので、ブログで不満記事を書いたぐらいでした。
現在は度重なるアップデートが施され、「特定の武器だけが幅を利かせ、それ以外はマイナー」という状況は改善されてきています。
オススメの理由は、やはりこのゲームの持つ唯一無二の楽しさです。
スプラトゥーンの塗りあう楽しさはやっぱり他では味わえません。新たなステージや前作から種類も増えたブキで端から端まで塗っていく感覚は、やり始めると病み付きになります。一定領域塗った後にはスペシャルウェポンを発動してより派手な攻撃にも繋ぐことができこれで敵を一掃したり、追い払ったりするのもまた爽快。
ナワバリバトルに慣れたら、上を目指して半永久的に対戦を楽しめるガチマッチもあります。
対戦が苦手だという方も一人で遊べるヒーローモードや仲間と協力して無限に湧き出てくる敵を倒すサバイバル形式のサーモンランも備えてあるので、こちらで操作方法やゲームシステムに慣れることもできます。
キャラクターもかわいらしく、操作キャラクターのボーイとガールに加え、街中のショップにいる店員たち、猫のジャッジくんとコジャッジ、ローカルアイドルのテンタクルズといった魅力的な面々もゲーム世界に華を添えています。
対戦ゲームの血なまぐささは希薄。かわいらしいキャラクターに奥深い対戦モードを両立させており、とてもやりがいがあるゲームだといえます。対人戦が苦手でも協力モードやストーリーもそこそこ充実しているので、買ってみてその魅力を堪能していただきたいです
スプラトゥーン2も携帯モード時の劣化は全く気になりません。携帯モードでのオンライン対戦ももちろん可能。
コントローラーはジョイコンだと、ジャイロセンサーの調整で腕を動かす際に重みが足りないと感じました。自分はスプラトゥーンデザインのプロコントローラーを購入し愛用中です。
実際丁度良い重みに加えて、ホールド感が心地よくて、スティックが大きくカメラ操作を調節しやすいことから、スプラトゥーン2ではプロコンを使ったほうがいいと思います。
スプラ仕様のプロコンはデザインもピンクと緑のビビッドなカラーリングが施され、黒地プラスチックの部分にゲーム中の架空ブランドのロゴがあしらわれているので、かわいらしくて気に入っています。値段が張るので購入するには抵抗感を覚えますが、スプラトゥーンをがっつりやるなら買っておいて損はないはずです。
オンライン前提であること(オフ環境だとやることがほぼ無い)や、まだまだ改善の余地を残している対戦バランスを考慮して星1つ引きましたが、オリジナリティ溢れる面白いゲームなので星4つのオススメ度です。
④スーパーマリオ オデッセイ
オススメ度★★★★★
任天堂の顔、スーパーマリオの最新作。
今作は3Dマリオで久々となる箱庭型のステージになっています。
箱庭の中身は自由に走り回ることができ、進行の手順もプレイヤーにゆだねられます。
奇しくもゼルダの伝説 ブレスオブザワイルドと似た作りになっているわけですが、マリオの核となるのは謎解きではなくアクション。
ヒゲに帽子のおっさんマリオを動かし、荒唐無稽なギミックや罠を飛び越えていくうちにいつの間にか長い時間が経ってしまうのです。
今回は従来のジャンプアクションに加えてキャプチャーなるシステムも新登場。これは、ステージにうろついている敵を帽子で捉え、乗っ取ってしまうというカービィのコピー能力のようなもの。
これによって多くのシチュエーションを体感できるようになり、行く先々で新しいアクションを会得する楽しみが生まれました。
キャプチャーを行う際の帽子投げもまた、従来のジャンプアクションに深みを与えています。
帽子を投げてそのままホールド(停止)し、足場を作り出すことで、辿れるルートを独自に作り出しショートカットが可能。ジャンプひとつをとっても、3段ジャンプ、壁ジャンプ、ヒップドロップジャンプ、帽子踏みジャンプ、横幅飛び、ハイジャンプ…などなど多様なアクションが存在するのでやりこみの余地もあります。これらは無理に使わなくてもジャンプだけで十分クリア可能という難易度のさじ加減もまた遊びやすさに一役買っています。
携帯モードも一切劣化は感じられません。外に持ち出して暇ができたらパワームーンを回収していくのも良い暇つぶしになると思います。
コントローラーを振る操作を多用するゲームなのでジョイコントローラーの両手持ちが推奨されています。両腕をそれぞれ好きにポジショニングしてプレイするのはとても楽だし、直感操作もやりやすいです。
さまざまな国を冒険する中で、たくさんの出会いや驚きがあり、その国の中では自由に駆けることができる。
アクションが苦手ならば安全なルートをとればよいし、得意ならどんどん上級テクニックを活用して派手に飛び回るもよし。
プレイスタイルも舞台も敵も衣装も豊富なアクションゲームの極致。任天堂が生んだ傑作マリオもまた星5つ!
以前に書いたレビューもありますので合わせてどうぞ!↓
任天堂が作りこんだ玩具箱で自由に遊べ!『スーパーマリオ オデッセイ』レビュー
⑤ゼノブレイド2
オススメ度★★★★☆
任天堂Switchで遊べる本格RPGがこちらのゼノブレイド2。
いまどき珍しいくらいド直球に熱いファンタジーであることをお伝えしたい。
舞台となっているアルストは雲海に覆われており、人々はその世界を遊泳する巨大生物・巨神獣(アルス)の上で生活。
しかし、徐々に巨神獣はその数を減らしており、亜種生命体ブレイドとそれらを使役するドライバーを数多く抱える国同士での戦争も懸念されている…というお話です。
専門用語と神秘的な設定を聞いているだけでワクワクさせられます。この色々ありそうな世界で、数多くの国や個性あふれる登場人物も出てきて、熱いドラマが繰り広げられます。
主人公のレックスは、真っ直ぐな性格をした少年。
色々な場面で口にする「行こう」「進もう」といった言葉が示すように常にプレイヤーと仲間たちを引っ張ってくれます。悪く言えば向こう見ずな未熟さを抱えている一方で、サルベージャーという職につき既に自立し、社会に通じているあたりの大人びた一面も持ち合わせており、見ていて応援したくなるキャラクターです。
自分がゼノブレイドを購入したきっかけのひとつでもありますが、レックスを支え、見守る母性や仲間たちと一緒にいる時の朗らかな表情がとても魅力的です。
仲間たちとの日常会話を聞けるキズナトークでは人間味のある隙を見せてくれるのも良い。反面、彼女自身の過去にかかわる場面では大人びた顔になったりもしてそれも可愛い。
彼女を守る!彼女のために楽園と呼ばれる所へ行く!という一貫した目的があるので、プレイヤーにとっての大きなモチベーションにもなります。
プレイしている最中、Switchに備えられているスクリーンショット機能で彼女の表情を何度撮ったことやらわかりません。
ムービーパートのボリュームが大きい今作では、作中アニメのようなやり取りや戦闘シーンがふんだんにあり、プレイヤーを楽しませてくれます。
その中でのキャラクターの表情や動き、演技はとてもクオリティが高いです。剣を振るったり、ブレイドによる攻撃を放つシーンはよく作りこまれています。アニメ風のCGによるくっきりしたビジュアルと、立体感溢れる動きが合わさって、テレビアニメとはまた違った良さがありました。
瞳が大きいアニメ絵のような登場人物たちも、違和感無く見ていられるようCGモデリングされていますし、リアル志向の顔にするよりも感情の変化を読み取りやすかったです。3DCGの利点とアニメ絵の利点を双方うまく活用しているゲームだと感じました。
声優も皆プロの方が熱い演技を見せてくれますし、どのキャラクターにも見せ場がきちんと用意されているので、主人公以外に肩入れしたくなる時がたくさんあります。
そして、戦略性と爽快感を両立した戦闘についても触れておきます。
戦闘システムはやや難解で、完全に把握するのには時間がかかるのですが、簡単に言えば「適切なタイミングに適切な攻撃を加え、コンボを成立させる」というもの。通常攻撃から小技に繋げ、小技から必殺技に、必殺技を3回重ねてコンボに、コンボを成立させた後は一気に畳み掛ける…という流れになっています。
「次の攻撃にどう繋げるか」「どのタイミングで攻撃するか」「どのコンボルートを選択するか」といったことを常に考え続けて、実際にその戦略が実現したときの達成感は半端じゃないです。
↑コンボに成功すると序盤でも5ケタのダメージが炸裂
エフェクトも派手で、キャラクターの掛け声も賑やかなので、戦闘でうまくいくと、プレイヤーのボルテージも上げられます。
文字で説明してもイマイチ実感のわかない戦闘だと思うし、動画でみても面白さは伝わりづらいというのが、魅力を知っている人間としてはとても歯がゆいです。しかしながら、とにかく今までプレイしたRPGの中でも指折りの楽しさだ!ということは強く記しておきます。
基本的にゲームは移動→戦闘→ムービーを繰り返すのみなのですが、自分はストーリーの先を見届けるためにどんどんのめりこんでしまいました。冒険することになる巨神獣はそれぞれ広大で、かつ色味の異なる風景なので、新しい地に足を踏み入れるたびに驚きと感動があります。
↑美麗な風景に見とれること間違いなし
やり応えのある戦闘を勝ち進めていくと、キャラクターたちが面白い会話を繰り広げ、心動かされる掛け合いや迫力満載のムービーも待っているので、やっている最中はゲームの世界にどっぷり浸れます。
語ってきたような長所はぜひとも体験していただきたい反面、オススメ度減点の理由として携帯モードが挙げられます。携帯モード時の画質が著しく劣化するという問題点があり、Switchが想定している「据え置きゲームを外でもプレイできる」メリットを実現しきれていないのです。
↑携帯モード時はズームアウトすると、かなりボヤけてしまう
自分は劣化が嫌だったので、家でずっとやってました。このゲーム自体はガッツリ集中してやるようなものなので外でプレイしたくはならないんですけどね。
専用プロコントローラーも発売されています。ヒロインのホムラの衣装を象っているようです。
あとは、このゲームに流れる空気感はハマる人にハマっても、ハマらない人にはとことんハマらないものです。女性キャラはみんな露出度高いし、主人公たちの台詞はクサい。王道な展開は、裏返せばご都合を感じる部分もあります。自分はどれもいい方にとりましたが、そこは人によって賛否分かれるのも仕方ないです。
万人受けするソフトだとは素直に言えないところがあるため、オススメ度は星4に留めました。
しかし、戦略性と爽快感を両立した戦闘と王道ファンタジーと強い意志をもったキャラクター、これらをきちんと作り上げてくれた制作者の人たちを想うとなるべく多くの人に遊んでほしいです。
まとめ
以上5本がオススメのSwitchソフトです。
見てのとおりどれも星3以上はついており、任天堂から発売されるソフトは一定の質が保証されているものだと改めて実感。(うわさによると1-2 Switchはすこぶる評判悪いですが…)
- 絶対ゼルダ遊んで!
- マリオも良いよ!
- 人を選ぶけどゼノブレ2も熱い!
- マリカーやスプラもオンラインで長く遊べる!
という事をアピールさせていただきました。
2018年冬に発売された『大乱闘スマッシュブラザーズSPECIAL』を以って任天堂からの主力タイトルは出し切った感じは受けますが、2019年も引き続きわれわれ数多のゲーマーを驚かせてほしいです。『どうぶつの森』の新作も予定されているため、そちらもとても楽しみです。
長々とお付き合いいただきありがとうございました!
この記事がソフト選びの役に立ったらうれしいです。
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