『SSSS.GRIDMAN』第11話「決・戦」感想: 正体が明らかになっても未だ謎の「彼」

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アイキャッチ画像: ©円谷プロ ©2018 TRIGGER・雨宮哲/「GRIDMAN」製作委員会

こんにちは、スマホ、タブレット、目覚まし時計の3コンボで目覚まししているワタリ(@wataridley)です。

今回は『SSSG.GRIDMAN』第11話「決・戦」の感想です。

▼前回感想

 

響裕太の正体

前回風景に佇んでいた怪獣が「中の人」に破壊し尽くされた影響から、崩壊した世界は修復されない。世界を構成する電子の模様もむき出しになっている。アカネに刺された裕太もまた、昏睡状態になったまま。

©円谷プロ ©2018 TRIGGER・雨宮哲/「GRIDMAN」製作委員会

アカネに刺されて意識を失ったと同時にグリッドマンのいるジャンクの電源が落ちていた。これは当然、響裕太=グリッドマンという事実を示唆する描写である。出血性ショックはありえても、昏睡はありえないはずの彼が眠ったままであったのも、ジャンクが放置されていたからであった。

9話においても夢の中でグリッドマンに目を覚まさせられた響裕太は、今回も彼と出くわす。響裕太の正体は響裕太に宿ったグリッドマンであり、だから当初の記憶喪失はそもそも記憶喪失ですらなかった。宿ったグリッドマンには響裕太としての記憶はないのだから。

第6話「接・触」で怪獣少女が告げていた先代の恩は、おそらくグリッドマンが関与していたものだろう。だから、響裕太としてのグリッドマンはそのことを覚えていなかった。

また、サムライ・キャリバーによる最適化がなされていなかった1話「覚・醒」において、裕太だけがグリッドマンを目視出来た理由もなんのことはない。裕太自身がグリッドマンだから、画面の中の本体を目視できたということだ。

そういえば放置されたままだった謎がひとつあった。第3話「敗・北」で敗北を喫した裕太は、死亡せず「どこか」にいた。今回明らかになった正体から察するに画面内に留まっていたのだと考えられる。復活時ジャンクから飛び出てきていた描写は、グリッドマンと彼は近しい存在どころか、そのものだったことを意味していたのだ。

しかし「なぜグリッドマンは響裕太に宿ったのか?」については台詞が途切れ、不明のままだ。

「新条アカネの世界で君だけが」の先に続く言葉を考えてみた。しかし内海という友人を持ち、六花という女子が気になっている、ふつうの学生に思える彼に特異な点が見当たらない。辛うじてグリッドマンが宿る直前、六花と交わした会話がその理由ではないかと考え至った。

クラスメイト?という裕太の問いに対する六花の強がったリアクションを見るに、彼らの本心に絡んだ大事な内容だったのだろう。詳細はいよいよ次回明かされるはずなので、今は待つしかできない。

©円谷プロ ©2018 TRIGGER・雨宮哲/「GRIDMAN」製作委員会

 

意志ある個にアカネは向き合えるのだろうか

「言えないってことは言わないってことを六花なりに考えたってことだよ」というはっすの言葉から六花への信頼関係とはっすの思いやりが見て取れる。彼女はあまりスポットライトのあたらないサポーティングロールだったが、怪獣とグリッドマンの戦闘の犠牲になっていた人々にだってそれぞれに自分の意思があるようだ。これは、「一般人代表」である内海が今回発していた犠牲への悔やみを裏付けている。

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ついでに筆者がその声を聞くたびに鼓動高鳴る新谷真弓の六花ママが世紀中学生にかけた「いってらっしゃい」も温かみがあった。作られた世界の住人ならば、こうした描写は不要のはずだ。それでもこうした意思ある台詞を発させることで、すべてがアカネの制御下に置かれているわけではないらしいことを窺い知れる。

©円谷プロ ©2018 TRIGGER・雨宮哲/「GRIDMAN」製作委員会

アカネに設定を施された存在である六花は、非常事態にも彼女に会いに行く。六花が友達であろうとすればするほど、アカネの神経は逆なでされる。その気持ちは作り物であって、自然に生じた感情ではないと六花を突っぱねてしまう。しかしそれでもアカネは、六花を夢の中で求めていたように、友達を強く欲している。

六花も自身の出自があったとしても、これまで自分の意思で動いて人を助けてきた。時に第4話「疑・心」などにおいて、怪獣に襲われるかもしれない大学生を助けるなど、アカネの狙いとは真っ向から異なる行動に出ていたりもしている。グリッドマンに関与していたことが何よりの利害対立であり、それが彼女の自立性に説得力を持たせてもいる。だから、作られた過去をよそにこれから関係を作っていけることだってできるはずだ。

何よりアカネは薄々それを望んで六花に振り返ろうとしていたように見えた。

だがそこにアレクシスが割り込んで更なる悲劇のトリガーを引いてしまう。果たしてアカネは自ら友達に歩み寄る結末を迎えることが出来るのだろうか。

©円谷プロ ©2018 TRIGGER・雨宮哲/「GRIDMAN」製作委員会

 

まとめ: 最終回を迎えるにあたって

最終回直前の回とあって、当初から隠されてきた真実、響裕太の正体と記憶喪失の原因が明らかになった。それによって新条アカネの目を覚ますべく、この世界に潜り込んできた使命が浮き彫りになったようにも思う。

戦闘シーンは裕太が目覚めるまでの中継であるためか、ややダイジェストのような描写に終始していたが、それだけにラストバトルにふさわしい敵が立ちはだかるであろう次回への期待が膨らむ。

気がかりなのは、グリッドマンが宿る前の裕太本人のことだ。彼はなぜグリッドマンに選ばれたのか、彼は以前はどんな人間だったのか、物語の起こりに六花と一緒にいた経緯はなんなのだろうかと、疑問符はまだまだついてまわっている。

友人の内海はグリッドマンであると自覚した裕太に今回ようやくキャラが違うと指摘していたので、基本的にはこれまでの裕太と同じような性格なのかもしれない。どちらにせよ姿を使っていながら、素性は謎のままというキャラクターは今までにない。

次回で全てが終わった後、内海と六花、そしてアカネとはまた関係をやり直すのか、それともグリッドマンの置き土産として記憶は残されるのかという行方を頭の中でグルグルさせながら、最終回を待つとしよう。

▼次回感想

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