『ボンバーマンジェッターズ』 17・18話感想

スポンサードリンク

第17話 魅惑のマーメイドボンバー!

シロボンがジェッターズに復帰した裏で、ジェッターズを続けていく自信を失ってしまったガングとボンゴ。4話のシロボン無断発進以来のガング&ボンゴにスポットがあたる回だが、本筋でがっつり本来の主人公の挫折と再起を描いた直後に、こうした脇のキャラの自信喪失の様子(メタ的に見ても彼らは本筋に絡ませて貰えてない)もきちんと描くあたり、ジェッターズはサブストーリーに至るまで侮れない。実際、シロボン(とバーディ)抜きのジェッターズは戦力的にフレイムボンバー1体に歯が立たなかったわけで……。

が、ドクターアインのいつもの悪癖(そのへんにあるものをティッシュに利用)で、ジェッターズを抜けたことを気づいてもらえない。違う職業についてもジェッターズに戻ってきてもらうよう言われたい気持ちが溢れ出すぎていて二重に惨めである。この辺の天丼ギャグはガング役の柳原氏のマシンガントークとボンゴ役の平井氏の素が出かけてるツッコミが癖になってくる。

上司ではなくすっかりパパ呼ばわりされ戦闘隊長型無しなムジョーに、色々手がかかるマーメイドボンバー。クレカを勝手に使用する娘は苦労が過ぎる。なんだかんだ彼女のわがままを受け入れているムジョーは度量が大きい。

マーメイドボンバーのCVはボン婆さんと兼役で麻生かほ里が演じている。そういう目線で捉えると、かなり面白い。回想シーンの中で、のちに若いボン婆さんを演じているだけに、声が同じなので当然重なるところもあれば、とはいえ性格がかなり違う。

ガングがイルカの輪っかに改造されたときの欠片、思い出としてそんな感動的なアイテムなのか?というツッコミはともかくとして、前回のガング&ボンゴの共同作業を持ち出すあたり、ギャグ回が独立しておらず、妙に丁寧な接続をしてくる。しかし、欠片の正体はそのへんで拾ったゴミだったって、シロボンも子供ながらになかなか賢しらな誤魔化し方をする。

遠くから高みの見物をしていたマックスは、バーディの名前を聞き、何か含みを感じさせる。マーメイドボンバー回が終わった後の19話に向けた布石を打っている描写だが、けっきょくのところ彼はバーディに対して面識を感じていたかは謎である。

マーメイドボンバーと対決を行うも、シロボンにとっては水属性ボムを得意とする相手に相性上の不利を取り、決着は次回へ持ち越しに。

 

第18話 友情のサンライズボム

バーディに惚れるマーメイドボンバーには、まあ頗る頷く。バーディは、放送当時の子供の目線では年上キャラで多くを語らずいざ戦えばしっかり実力を示す頼れるお兄さんに映り、今見返してもシロボンやシャウト達を冷静に見守る成熟さがあり、一方で親友の失踪に後ろめたさを感じているという陰もある……ときて、あまりにも魅力的なキャラクター。ちなみに今回髪を下ろした寝姿がちょっと解禁されているが、全体で見ても指で数えるぐらいしか描写されない。とてもレア。

バーディに恋慕するマーメイドボンバーにあいつとの交際は認めん!というムジョー、もはや腹巻き巻いてちゃぶ台で新聞を読んでいそうな古風な親父にしか見えてくる。しかし、パパと呼ばれていたことにを最終的に満更でもない様子を見せていたムジョーは、不思議と父性を感じさせる。不憫だが本当に美味しいキャラ。

ガングとボンゴは、水属性に対抗する手段に悩むシロボンに、虎柄のパンツ、太鼓、ビリビリマシーンを配置してヒントを与える。そんな回りくどいことをせんでもと思うが、ジェッターズを抜けようとしていた手前、プライドが許さないということである。シロボンはそんな彼らに気遣って、独り言を装って彼らに助けを要請する。こうしてみると、一見ギャグのようなやり取りでも、シロボンがジェッターズのメンバーと打ち解け、気遣いもできるようになったという描写でもあるのだろう。多分。

ガング&ボンゴの助けを得て、シロボンはバーニングファイヤーボムに続いて、新技サンライズサンダーボムを編み出す。単純に同属性同士の対決で打ち勝てる精神性を手に入れた前回に対し、今回は仲間との協同によって水属性のボンバーマンという相性不利な相手への活路を拓いたことになる。ボンバー四天王を一人ずつ撃破していくにつれて、シロボンが壁を乗り越えていく様が段階的かつ多面的に描かれていると見ることができる。

メカの修理中だったとはいえ、やり手のバーディの隙をついて個人情報ゲットしたヒゲヒゲ団員、単独で挙げた功績としては劇中トップクラスでは。

にしても、バトルフィールドを展開してのバトル描写はかなり迫力がある。水飛沫のエフェクト作画がカット毎に気合が入っており、サンライズサンダーボムで走る稲妻の表現から、その後の爆発反応までも惚れ惚れする。

マーメイドボンバーが残した請求金額がとんでもない桁。ヒゲヒゲ団員たちが砂漠のど真ん中にオアシスのホテルを建設していた費用も請求されているのだろうが、ヒゲヒゲ団内で発生した諸々の経費もムジョーに請求が行くのか……!?しかし観光地化したという後日談が語られているあたり、所有していればけっこう潤うのではとも思ったり。

パンツがボムスターに変化し、3個目のボムスターゲット。今回はサンライズサンダーボムを習得してからの入手なので、バーニングファイヤーボムとは順番が違っており、ボムスターは強化アイテムというよりも、成長の証のようなものという見方を語らずとも提示している。

スポンサードリンク

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です