『ボンバーマンジェッターズ』2話感想

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2話 5人目のジェッターズ

前回の情感たっぷりなマイティとの別れはなんだったのかとなりかねない、シロボンの宇宙船墜落とシャウトのバイク事故による破茶滅茶な出会いで幕開け。このアニメ、後に宇宙船事故が悲しい出来事として出てきたりもするので、ギャグで済んでいる今回と比べると振り幅が著しい。今回に限ってもこんなギャグテイストな出来事の後に、1話の直後にマイティが消息不明になっているという重大な情報が飛び出てくる。

シャウトがブーメランを使って危険を脱出する描写。思えば、OPでも持ち出しているのに、彼女が武器を有効活用する機会はかなり珍しい。ここを含めても全体で指で数えられるぐらいしかない。(ボンバーマンが主人公のアニメなので仕方がない)

シロボンと半年ぶりに再会し、相変わらずな様子に笑みをこぼすバーディ。見直してみると、親友のマイティが消息を絶って、彼なりに傷心や罪悪感に苛まれてここまで過ごしていたはずだが、そんな折に弟が仲間として現れ、安堵したのだろうと思わせる。放送当時はシロボンの目線で見ていたのでこういうシーンはけっこう欠落していたりもする。

シロボンの前に今度は敵として立ちはだかるムジョーにしても、マイティは怖気づいて今もどこかで逃げ隠れているのだと喧伝するが、本来は自分を止めに現れるはずのマイティがいない今、ムジョー自身の願望のように聞こえてくる。

シロボンがジェッターズに加わり、よその惑星でヒゲヒゲ団相手の任務。1クール目の導入として、今後ジェッターズにおいて何度も踏襲される基本フォーマットである。最初の任務回というだけあって出動時のアラーム警報から搭乗・発進の様子をちゃんと見せてくれる。以降は割と省略されたりもするので見返すと新鮮なポイント。

今回は軽いタッチのギャグで宇宙に一つしかない恐竜の卵を壊してしまう。宇宙に一つしかないわけではなかったと発覚する怪我の功名でことなきを得るわけだが、主人公のやることが最初からうまくいくわけでもない実はシビアな成長過程の始まりを描いているとも言えるかもしれない。

バーディからマイティのバッジを渡され、正式にジェッターズの一員となったシロボン。形だけでもマイティに近づくように諭され、シロボンの奮闘が始まるのだが、その後の気張らないシャウトとの会話がある意味でシロボンらしいところではある。

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