こんにちは、ワタリです。
今回は10月27日に発売されたマリオ新作『スーパーマリオ オデッセイ』の感想。
プレイしてストーリーを一通りやりきった感想を単刀直入に述べますと「ニンテンドースイッチを持っている人…だけじゃなくみんな遊べ!」とオススメしたいぐらい楽しい
です。
スーパーマリオを振り返る
マリオは物心ついたときから『ゼルダ』と並んで自分の中での定番のゲームでした。
人生で初めてプレイしたゲームは『スーパーマリオ64』『マリオカート64』『スーパーマリオコレクション』あたりだったと記憶してます。
他にも『スーパーマリオサンシャイン』『スーパーマリオギャラクシー』などを発売当時プレイ。
↑やたら難しくて、一旦投げた思い出が…
それだけに特に思い入れの強いゲームシリーズです。
ゼルダのほうは任天堂Switchのローンチソフトである『ブレスオブザワイルド』が
革命的かつ入念な作りを評価され、ゲームファンの間に熱気をもたらしました。
かくいう自分も時間を忘れて猿のようにハマりました。
↑超がつくほどの傑作なのでみんなやろう
それより約半年遅れてマリオの本流が登場。
今作は『スーパーマリオサンシャイン』以来となる箱庭ステージ型のアクションゲームです。
これは、個人的にとても嬉しかった。
自分はルートが予め設定されたゲームが好きではなく、
好きな道や進め方を選択できるほうが好みだったため『ギャラクシー』以降の3Dアクションでは、
ステージ選択の強制感と一本道気味のステージ構造に正直あまり魅力を感じませんでした。
↑FF13は自分には合わなかったですね
それが今作では、ステージに隠されたパワームーンを集める順序はほぼプレイヤーに一任され、
自分の思い通りに探索するできるようになったのです。
昨今のオープンワールドに比較すると、ステージひとつの広さはさほどでもありませんが、
バリエーションを多く用意しているため、世界観に広がりや開放感があります。
新要素としては、帽子で敵を攻撃したり足場を作ったり物に干渉する「帽子投げ」と
帽子を被っていない敵に乗り移る「キャプチャー」が目玉。
これらは今年のE3のトレーラーにて披露された新要素。
そのトレーラーはものすごくハイセンスなので必見です。
筆者は100回見たほどです。
舞台となる国々もキノコ王国とは別の、遠く離れた場所にあるということで、
今までのマリオシリーズとは趣がえらく異なっています。
とある国では(ヨッシーではなく)リアルな恐竜
また他の国では(マリオのようなデフォルメ体型ではなく)リアルな頭身の人々が出てきます
テーマである「旅」の如く、
プレイヤーに初めて訪れる外国の驚きと感動を与えてくるのです。
また、シリーズ初のボーカル曲をテーマソングとして採用するなど、
新境地にチャレンジする姿勢があちらこちらで見て取れますね。
従来のマリオの良さと、それでいてステレオタイプに囚われない新しいチャレンジ。
そのどちらもが機能し、相互に作用しあうことで誰もが楽しめる
最高のオモチャ箱になっていると感じました。
冒頭書いたとおり、
マリオを知る人も、知らない人も、
普段ゲームを遊ぶ人も、遊ばない人も、一度は触れて欲しい。
スーパーマリオ オデッセイは最高峰の3Dアクションゲームです。
箱庭で表現されたプレイルームの数々
ゼルダの伝説 ブレスオブザワイルドもそうした時流に合わせたものでしょう。
当然プレイヤーの遊び場については力を入れざるを得ない部分でしょう。
マリオがビルの間を壁ジャンプで飛び移ることができますし
特定の場所だけを舞台にしてはなかなか実現できないことです。
ステージの数は伏せますが、バリエーションは豊富。
プレイヤーの技量次第で、多少無理をしてショートカットをしたり、
何かしらの反応が返ってくるので
幅広いプレイヤーの遊び場になっているのは
「こんな物まで!?」という驚きをほぼ毎ステージ提供してくれるので
マリオで無敵というと、どうしてもスターを取ることがその手筈でしたし、
従来の敵キャラだとクリボー、ワンワン等もキャプチャーすることができ、
3Dマリオシリーズ史上初めて(?)彼らを動かせるのは感慨深かったですね。
↑写真とったら目を瞑ってた
クリボーは他の個体に乗っかってタワーになるという謎の生態を見せ、
ワンワンは引っ張った反動を利用してオブジェクトを壊すようになっているなど、
既存の要素もキャプチャーによって新たな一面が加わりました。
今までマリオをやってきた人ほどキャプチャーの新しさを楽しめるし
初めてマリオをやる人だってキャプチャーの面白おかしさを満喫できるようになっています。
キャプチャーは既存のマリオらしさと新しい軸の遊びを融合させることに成功していると
感じました。
一人で黙々とやっていても良し、
複数人でわいわいやるにも2人モードの存在のおかげで
パーティゲームのように盛り上がれるようにもなっています。
何となく集めちゃうパワームーン
今作では3Dマリオでは恒例だった
「ステージ選択→ミッション選択→現地へ」という形式ではなくなり、
国から国への移動で選択したら、あとは
プレイヤーが好き好きにパワームーンを探しに冒険する形式です。
これの良いところは、プレイの連続性・持続性が高まり、
止め時というものが見つからなくなるぐらい、
ゲームが小気味よく進んでいくことでしょう。
隠されたパワームーンは、探し回らないでも割とそこらじゅうに落ちていたりするため、
とりあえず必要な分はサクサクと集まっていきます。
この集めやすさは、気軽に出来るNintendo Switchのスタイルともとても噛み合っています。
(一部の例外を除いて)ゲットした後にロードを挟んだり、
スタート地点に戻されるということもなく、
ひとつ見つけたら「次はどこ?」という具合に
テキパキと行動をシフトさせていき、気付いたらかなりの数集まることでしょう。
本当にちょっとした事でもパワームーンという形でご褒美が貰えるので
プレイヤーが「徒労だった・・・」と思う間も生じにくいのです。
今回は残機の概念もなくなり、ゲームオーバーもありませんので、
恐れることなく、箱庭を探索できるのも、このゲーム性に非常にマッチしていますね。
素人から玄人まで楽しめるアクション
今作は新アクションとして帽子投げが追加されました。
これは、先述のキャプチャーをするための動作であるほか、
設置されたギミックを発動させたり、単に物を壊したりするのに用います。
Yボタンに振り分けられていますが、
コントローラーを振っても帽子は投げることができるので、
直感的に操作できて意外とやり応えがありました。
これはかつてWiiでやったゼルダの伝説 トワイライトプリンセスを思い出す操作感。
あのゲームではWiiリモコンを振って剣を振っていたのですが、
今作ではそれが帽子。
帽子の投げ方はコントローラーの振りの動きにも反応し、
斜め投げや上投げ、下投げなど、変化をつけることもでき、
活用する場面はあまりないですが、なかなか面白い。
苦手な人でもぶんぶんジョイコンを振り回してるだけで
一応の楽しさは得られるというわけです。
これが上級者になるとYボタン操作が重要。
ホールド(空中で停止)して足場にし、距離を稼ぐこともできます。
慣れた人が扱うと横にも縦にも大移動できる超強力なアクションにはやがわりし、
これがRTAなどでは基本動作にもなっていて、
物理法則を無視しまくるマリオはなかなかシュール。
今作ではヒップドロップからの飛び込みジャンプを空中で発動可能、
ヒップドロップ後のジャンプは通常よりも高くなる等
本当に上下左右、縦横無尽に駆け回れるのです。
初心者には感覚的に楽しみながら、
手ごたえあるアクションをなんとかクリアしていけるように設計されている。
一方で上級者には道を外れたり、独自のルートを開拓しつつ、
高度なテクニックを駆使して楽々クリア…なんてこともできてしまいます。
ルートが定められていないという進行上の自由度と合わさって
アクションゲームとしてはこれまでにない程、開放感に満ち溢れた作風。
「誰でも楽しめるし、楽しみ方は十人十色」と言わんばかり。
それがスーパーマリオ オデッセイなのです。
Let’s do the Odyssey!
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