ワタリドリの手帖

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 こんにちは、ワタリ(@watari_ww)です。

 さて「恋は雨上がりのように」第2話の感想です。

 アニメの2話は原作の4話から6話に相当。







好きな人の前では良くありたい

 電車でお喋りをする女子高生たちが去り、1人静かに過ごすあきら。

 車内には雨が上がったからか、置き忘れた傘がある。この置き忘れの傘は、まさに今のあきらの気持ちとリンクしているように思います
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 陸上を続行できなくなった気持ちが雨上がりのように晴れていったのは、前回の回想でも描写されていました。この傘は原作にはない描写です。晴れたから不要になり、車内に置き去りにされる傘はどこか物寂しげであり、静かに座席にもたれるあきらと重なって見えます。雨が上がっても、心の全てが晴れ渡るわけじゃなく、気がかりな事がまだある…そんな気持ちのメタファーかもしれません。店長のことかもしれませんし、陸上への復帰の気持ちかもしれません。

 
 バイトでは、あきらの同級生の吉澤が新しく入ってくる。明らかに近づくために、バイトに来たのでしょうが、当のあきらは全く無関心。ユイちゃんは、吉澤がタイプの様子で目を輝かせ、浮かれてもいました。
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 吉澤を彼氏だと勘違いし、若さに微笑む店長。あきらの気持ちにはまだ気付かず、世代ゆえに生じるちょっとしたすれ違いは、この作品の見どころですね。

 胸がときめくものを言い合うゲームで、つい思い浮かべるのは店長。流石に口には出しませんけどね。それはそうと福利厚生完全完備、週休3日はたしかに胸がときめきます


 忘れ物を客に届けるために、走り出すあきら。広々とした空、煌めいた背景などが映り込み、気持ちよく走っている姿が印象的です。
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 しかし、無理がたたってしまい足を痛めた彼女を運ぶために、店長が肩を貸します。これにはあきらも鼓動が高まらずにはいられません。中年のおっさんの他意のないボディタッチに時めくアニメはどこ見てもこれだけじゃないでしょうか
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 松葉杖をつきながら、ガーデンを去るあきら。外は日が落ちて真っ暗ですが、店内からは光が漏れている。その中で笑顔で接客する店長。バイトから暫く遠のくあきらにとっては、とても名残惜しい風景です。
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 部屋では抱き上げられ時に触れられた箇所を思い出し、リラックスしながら浸る。このあたりの表情といい、部屋着のコケティッシュな装いといい、言葉にできない色気が充満していてドキドキします。でも、店長からの連絡があったときには思わず裾を正してしまう。
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 足を診察してもらう時に店長に見せたがらなかったのは、傷を隠したわけではないと彼女は言いました。ペディキュアを塗り、そのことを回想するシーンは、まさに好きな相手の前でなるべく身を美しく見せたいという心の表れでしょう。

 陸上を怪我からやめた身でありながら、客に届けるために走り出したのも、店長の前だからではないでしょうか。想い人の前では良くありたいという気持ちが、背中を押す。そんな心の動きを表現したAパートでした。

 最後にあきらが並べる胸がときめく者の名前はアニメで付け足されたモノローグ。ユイちゃんとの些細な話が結びに繋げられている丁寧な話運びです。


あきらにとっての横浜とガーデン

 電話登録した店長のアイコンをつついたり、掛けられた親切な言葉を思い出すあきら。

 ふと街を出歩くと、そこには店長の姿が。
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 あきらを見かけるや否や、大きな声を出して駆け寄っていくところがなんだか可愛い。連絡を忘れて、結局母親への挨拶は出来なかったところにも抜けていますね。

 極め付けは、あきらの足のペディキュアを見て怪我だと勘違いし不安がる不器用加減。このちぐはぐなやり取りにドキドキさせられますね。この2人がうまくいくのか、コミュニケーションは噛み合うのか。
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店長からのさりげない「ラフ」という言葉すら拾って身だしなみを後悔するような場面、恋愛ではよくある出来事ですよね。相手の何気ない一言もあきらは大事なことと受け取る現在公開中の映画「犬猿」でもそのような場面が出てくるのですが、恋雨は可愛らしく描かれています。

 さまざまな施設が並ぶ横浜を一望できるファミレスから、あきらは「ここには何もない」と言い切る。ここにあきらの抱える恋心の重大さが感じ取れて良い。
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 結局、店長には真意が伝わりませんでしたが、視聴者にはしっかり伝わってきました。地理や条件などはあきらにとって問題ではなく、わざわざ店長のいるファミレスでバイトをするところに意味があるようです。



原作との違い


 基本的にこのアニメでは原作からシーンごとカットしたり、あるいは別のタイミングに前後するのは頻繁にあります。なので、今回は原作にあった印象的なシーンだけ。

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 足を痛めてしばらくバイトに行けなくなったあきらが、学校で友達から心配されるシーンが原作にあります。喜屋武や吉澤が出てきて、いろいろと声をかけてくれる賑やかな場面です。

 その後にはさまれるあきらの姿が印象的だったもので、ここのカットが個人的には惜しかったです。
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 友達に色々と声をかけては貰ったものの、どこか上の空で、晴天を眺めるあきら。
 
 彼女の心が本当に欲しているもの…それを暗示したうえで、アニメのBパートが展開するため、店長の存在がより頼もしく、喜ばしいこととして映るのです。

 原作でも良いやり取りや画が頻繁にあるので、原作も見てほしいです!


 

 あきらから店長への想いは、前回と今回で合わせて丁寧に積み上げられました。果たして、この想いがどうなっていくのか?

 3話では、抑えきれなくなり、いよいよ現実で変化していきます。






(C)眉月じゅん/小学館(C)アニメ「恋雨」製作委員会
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