ワタリドリの手帖

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 こんにちは、ワタリ(@watari_ww)です。

 今日は「ワンダーウーマン(原題:Wonder Woman)についての感想。

 ネタバレ無し+ネタバレあり
です。ネタバレに入る前に注意書きがあります。

70/100

一言あらすじ「女だけの島で生まれ育った女性が戦争を終わらせるべく大奮闘」

【予告編】



ワンダーウーマンとは―概要と感想

 今回取り上げる「ワンダーウーマン」は、DCコミックの実写化作品であり、別の作品とも世界観を共有したDCエクステンデッドユニバース(以下DCEU)の第4弾に当たります。

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 第1弾「マン・オブ・スティール(2013)」を皮切りに「バットマンvsスーパーマン ジャスティスの誕生(以下BvsS)(2016)」「スーサイド・スクワッド(2016)」などが制作されており、本作の主人公ダイアナは先駆けて「BvsS」に登場。


 本作ではそれよりもおよそ100年前を舞台にダイアナが戦士として目覚め、活躍していく「始まり」の話を描いています
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 そのため、本作はDCEUの4作目でありながら、初めての観客でも物語に入り込みやすいです。この点、今夏先に観た「スパイダーマン ホームカミング」に比べても、一見さんお断りにはなっておりません。

 近年公開されるアメコミ映画はマーベルシネマティックユニバース(MUC)もそうですが、関連作品やシリーズ作品と絡み合い、単作として評価しづらくなってきているため、ここに来て、今まで実写作品がメジャーではなかった「ワンダーウーマン」をシンプルなひとつの映画として作った事は、自分にとってはそれだけでも評価できます。

 さて、それらを踏まえつつ本作を評価するならば、スーパーヒロイン映画としては、充分に良作と言えます。

 まず主人公ダイアナは、今作では強か且つ聡明でありながら、ナイーブ(世間知らずという意味)なキャラクターとして設定され、物語を通して一貫した主張を持っています。

 「ワンダーウーマン」誕生の物語として、背景に複雑な人間関係はありませんし、彼女のキャラクターを理解するために必要な前知識も無しに楽しむ事が出来るようになっている。

 ヴィラン(軍神アレス)を倒す!戦争を終わらせる!というシンプルな目標もあり、やたらと話が複雑化している昨今のアメコミ映画に比して一週回ってこのシンプルさがウリともいえるでしょう。

 また、筆者のみならず観る人全員を魅了する美貌をガル・ガドットが真正面から表現しきっており、178cmの長身に加え薄着姿の健康的な肢体もダイアナの強さに説得力を持たせていました。「初めての世界」に驚く表情もとても魅力的であり、戦士としても、女性としても抜群にすばらしい!
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 イスラエル出身で兵役経験もあるとの事なので、アクションもバリバリこなしており、「ワンダーウーマン」は彼女の代表役として今後定着すること間違いなし。
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 今回彼女のバディー役として出てくるスティーブ・トレバーも直球で良い男です。
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 戦争を憎み、平和を愛する人間として、ダイアナの存在に戸惑いを見せながら彼女に協力することになるのですが、二人のやり取りがこの映画の見所のひとつ。

 演じたクリス・パインは、サポーティングロールとしての色合いを意識してか、前に前に出てくるのではなく、ダイアナの引き立て役になりつつ、作品の持つテーマを補強する形で役を全うしていたと思います。

 作品の持つメッセージも、戦争の痛み、人間の愚かさ、愛(恋愛のみならず親愛、友愛、仲間愛も)など高潔なものであり、あくまでダイアナの活躍が主軸でありながら、これらの要素も描こうとする精神性は評価したいと思えました。

 難点をあげるとするならば、展開がド直球で、新鮮味が無いことでしょうか。「戦争を舞台にヒーロー活躍」は「キャプテン・アメリカ/ザ・ファースト・アベンジャー」っぽいですし、アクションも「1人が多勢をぶっ飛ばす」「殴ってぶっ飛ぶ」などぶっちゃけスーパーマンやドラゴンボールあたりで散々見た物に終始している印象。アクションの見た目の面白さで言えば、スパイダーマンに軍配が上がるでしょう。

 終盤意外な事実が明らかになる、という定番の展開も前振りが不十分なので唐突さが否めませんでした。

とはいえ、本国のアメリカでは「強い女性」を描いている事に対して良くも悪くも注目が集まっており、強い男がばかりが活躍する映画界のジェンダー観に踏み入った事は確かに新鮮だと思います。

 ところで、日本でのマーケティングを見てみると、イメージソングとして乃木坂46が起用され、プロモーションにおいても人気メンバーがワンダーウーマンのコスプレをしてCMに出たりしています。

 個人的にはガル・ガドットの持つイメージがあまり尊重されていないような気がして、活躍する女性のモデルやスポーツ選手などを一押しした方が良かったのではないかと思うのです。

 日本の女性アイドルは、(例外はありますが)どうしても男性からの支持によって成立する職業だと思いますし、ワンダーウーマンの持つ独立した女性のイメージには合わないように見受けられました。

 ともあれ、映画自体はダイアナが魅力的!アクションも大迫力!メッセージ性も良い!と及第点の出来である事に間違いはありません。

 是非、劇場で彼女の勇姿を観てはいかがでしょうか!


以下ネタバレになります。

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ルーデンドルフとドクターポイズン

 個人的にはこの二人は個性を垣間見せながらこれといった見せ場もなく、退場してしまったのが惜しく感じました。

 ありがちなマッドサイエンティストでありながら珍しく女性だし、戦争を穏便に済まそうとする軍の邪魔者を始末した際にはルーデンドルフとやけに楽しそうに喜んだり、独特な魅力があったんですが、あくまでヴィランとしては噛ませ役だったため、ルーデンドルフ共々消化不良な気がしてしまいました。
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 ルーデンドルフはルーデンドルフで、「ガスを吸引して身体能力を高める」素振りと、ちょっとダイアナと殴り合いを展開しただけでフェードアウトでしたから、噛ませ犬にしても扱いが雑で可哀想。この映画の主役はワンダーウーマンなので、彼女の引き立て役になったのだと思いますが…。
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アレスの正体

 あからさまにルーデンドルフとドクターポイズンをヴィランとして描いていたため、恐らくこの二人はミスリードであろうことは察しがつきました。

 ただ、本当のアレスは誰なのかについては正体が明かされるまでわからなかったですね。特に伏線が張られてなかったような…なので意外性よりも唐突感の方が上回ってしまいました。
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↑出番もっと欲しかった!終盤、夜空に年配男性が浮かぶ様は面白かったけど


ダイアナの変化

 判明したアレスはこの手の性悪説を信じるヴィランらしく「戦争を起こしたのは私ではなく人間」理論を提唱しました。

 アレスを倒しさえすれば戦争が終わると信じきっていたダイアナにとっては、人間の持つ悪の心を認めることが出来ず、一時我を失いましたがそこでダイアナを立ち直らせたのはスティーブとの愛、というのが熱い。
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 結果的にアレスを倒した事で何故かめでたしめでたしな雰囲気になり、話が終わってしまったのはちと説明不足だと思いましたが、外の世界を知らずに生まれ育ったダイアナが外界に触れ、人間の本質に傷つきながらも愛を覚える成長劇としてこの「ワンダーウーマン」はきれいに纏まっていたのではないでしょうか


そしてジャスティス・リーグへ

 この映画を観に行った時に予告で「ジャスティス・リーグ(JL)」が流れ、そこでも勿論ダイアナの姿がありました。

 日本では8月下旬にWWが公開され、11月下旬にJL公開というスピード感。DCEUもマーベルの手法を見習っているんでしょうね。
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